データプロセッシング

最近はより便利に、そして身近になった地図。そこには、時を重ねて変わっていく地球が地図という形で存在し、その地図には日々変化している情報があります。
地図を利用する際は、特に意識しなくても情報を活用することができますが、情報を地図上に表現したり、地図を更新したりするには、『時』を基準にした処理が必要です。
当社では、データプロセッシング業務として、基盤となる地図に関する情報処理(情報を地図上に表現するための処理、 GISで活用するためのデータ加工、地図の作成・更新・メンテナンス等)を行っています。

デジタル化

デジタル化は、既存の紙図面からラスターデータやベクターデータを作成する作業です。
ラスターデータは画像のデータで、主にスキャンして様々なフォーマットに変換します。
ベクターデータは、ラスターデータを背景にCAD上でトレースを行い、数値を持ったデータとして作成します。
ラスターデータやベクターデータに座標値を持たせることでシームレスな図面データを作成することができます。

構造化

構造化は、デジタル化したベクターデータに対して行う処理です。
地図上の地物(例えば「道路」、「家屋」、「河川」など)をレイヤ(階層)でグループ化する処理や、 データごとに属性を持たせる処理を行い、地図情報をデータベース化します。
また、構造化したデータは、様々な角度からの論理検査を実施します。
構造化は用途に合わせて様々な仕様や形式に対応することができます。

<論理検査の例>
  • データ同士の重なりや接続検査
  • 文字列や記号との1対1検査
  • ポリゴンデータのねじれ検査
  • 属性検査
  • その他

主題図の作成

土地利用図や道路図など特定のテーマに特化した地図を作成します。

地番現況図
公図(更正図)の筆界を現況に合わせて編集して作成します。現況図や航空写真に重ねることで、土地の位置や用途を容易に把握できます。
認定道路網図
市町村が管理する道路の位置(起終点)や管理番号を表現します。路線ごとの相対関係の把握や道路台帳のインデックスとして利用することができます。

各種フォーマット作成

ラスターデータやベクターデータには様々なフォーマット(形式)が存在します。同じフォーマットでも使用する ソフトウェアやシステムなどに対応した仕様でないと、データが化けたりすることがあります。
用途やシステムに合わせた各種フォーマット変換を行います。

各種ファイリング

既存の紙資料(台帳や図面など)をスキャンし、画像データ(PDFやJPEGなど)として整理します。
ファイリングされた資料は、様々な閲覧方法を構築することができます。